「早く指輪を買わなくちゃね。」と言い出した彼に、微妙な笑顔で、
「急がなくてもいいんじゃないかな」と言うのがわたしの精一杯でした。
「両家顔合わせのときにはあった方がいいでしょ」と出会い系サイトをしながら彼が言うので、
そういうものかしら〜?とぼんやり曖昧な顔で聞いていると、唐突に、
「指輪のお返し、何にしてもらおうかな」と彼が言いました。世間では、婚約指輪のお返しというものは一般常識的なこととして
認知されているようですが、わたしは疑問に思ってしまうんです。
※あくまでわたしの場合なので、他の女性が婚約者の気持ちに対して気持ちをお返しする
意味で婚約指輪のお返しをされていることを否定するつもりは毛頭ありません。そもそも、ローマ時代に契約履行の誓いとして指輪が用いられ、
出会い系でも男性が女性を生涯守り養っていくための経済力の証明として
婚約期間に男性から女性へ贈られるものとして定着したのが
婚約指輪の由来だと言われています。心臓に直接繋がる静脈が左手の薬指には流れているとか、
手をある形に組むと、合わせた薬指は絶対に離れないとか、
薬指が変化やチャンスの象徴で願い事の成就やお守りと密な関係の
指とされていることなどが理由で左手薬指に着ける風習が生まれたとか。そんなロマンチックに憧れていたので、婚約指輪をいただくときは、
ブランドや値段、物販業界の策略に流されるのではなくて、
彼の気持ちがこもっていることが一番大切だと思っていたんです。
わたしたちの婚約の証が欲しかったのです。それなのに、それを願った彼の口から「婚約指輪のお返し」という
言葉が出てきてしまったことに、とてもショックを感じました。
彼にとって、婚約指輪を用意するということは、気持ちよりも先に
「皆がやってるから」的な流れのためだったんだと、悲しくなりました。
本来なら、お返しなんて言葉は彼が口にすべきではないはずなのに…
婚約の証明に対するお返しなんて、やっぱりおかしい、と思ってしまう。
出会い
11月 24th, 2011 at 3:15 PM